一生のこる宝物

今年から始まった空手WEEK。

先日、一週間の猛烈激動スケジュールを終えることができました。おそらく、大会運営や関連企業の業務量は莫大で、微力ながら私も関わらせて頂きました。

 

 一つひとつの大会は、コロナ明けということもあって大変盛り上がっているように観えます。想像より観戦者も多く、選手や保護者など、会場に集う者たちの熱気に溢れていました。空手界に活気が戻ったようで素直に嬉しく思います。

 

 一方、ハッキリとした課題も残るのではないでしょうか。その一つが、会場中の人数があまりにも多いために運営上のガバナンスが効いていない大会がある。ということです。防災上の観点から、会場は拡大されることが好ましいでしょう。予算やスケジュールなどの問題があって実現が難しいことは想像に難しくありませんが、挑戦意欲のある今のJKFであれば達成可能だと信頼しています。

 

 参加者側としては、礼節を大切にする武道の特性を忘れず、会場で心がけるべきマナーというものがあります。私たち大人が率先してそれを行いつつ、子どもたちに礼節を実践する場として大会を活用してもらいたいと願います。突き蹴りの技術はやがて衰えますが、礼節は一生残る宝物になるからです。

  

より発展した空手界と選手たちの実りある人生を祈って―